アメリカアカデミー賞の外国語映画賞に日本の「おくりびと」が輝いた。
納棺師の世界を描いたこの映画はすでに36ヶ国での上映が決定し、最終的にはすでに36ヶ国での上映が決定し、最終的には100ヶ国に届くとも言われる。
世界の人々に改めて葬儀文化を見つめなおすきっかけを与えそうだ。
映画「おくりびと」にちなんで世界の死者を弔う流儀が掲載されている。
納棺士というのは日本独特の役割のようだが、世界にはいろんな死者おくりの流儀があるもんですね。
興味深いので書いておきます。
●チベット
遺体を鳥に食べさせる鳥葬。鳥葬場に着くと遺体は「キイルジャン」(天葬師)と呼ばれる遺体処理人に委ねられ、遺体の肉はバラバラに切り刻まれ、頭蓋骨は脳みそを鳥が食べやすいように石で打ち砕かれる。
●ミャンマー
ミャンマーの奥地では遺体を櫓の上に乗せておいて、天日に晒しておくだけの風習が残っているそうだ。
やがて遺体は鳥や虫に食べられ、一年後には骨だけが残る仕組み。
●モンゴル
モンゴルの田舎では遺体を野ざらしにしておく曝葬(ばくそう)という風習が残っている。
遺体は、野生の狼やキツネが食べる。
●インド
遺体の口にガンジス河の水を含ませた後、布を巻いて川に流す。
●インドネシア
インドネシアのトラジャ族には「もがり」と呼ばれる風習があり、家族が故人の遺体と一緒に暮らす。もがりの期間は3か月から3年で、その期間を過ぎて初めて墓地へ運ばれる。
●スェーデン
「瞬間冷凍乾燥法」と名付けられた、先端技術を取り入れた埋葬方法がプロテスタントを中心に流行り始めているそうだ。
遺体を液体窒素で瞬間冷却したのち、水分をとばしてフリーズドライ状態にした後、粉々にして環境に優しい堆肥にしてしまう。
こうやって並べてみると、日本の「おくりびと」文化は世界の中でも、比類なく美しいね。
みなさん、「おくりびと」は是非見ておきましょう。